使用機材


シンセサイザーとの出会いについて

シンセサイザーを知ったのは、ちょうど僕が高校の時(1970年後半)、富田勲のレコードを聴いたのがはじめです。

浪人時代、予備校をさぼって代々木の喫茶店でテレビゲームに興じていた時に後ろでYMOのテクノポリスが流れていました。

機械で作っている音にもかかわらず、本物のオーケストラみたいな音が出るシンセサイザーに感動したことを覚えています。

あのころ、ローランドのsystem100やヤマハのCSシリーズが出始めていて、シンセサイザーが電子楽器としてマニアに影響を与えました。

当時僕は高校生だったので買えるはずもなく、秋葉原でカタログ集めをして、スペックなんかを暗記できる位読み込んでいました。

当時のシンセの標準的なスペックは、モノフォニック(和音がでない)でアナログ的な電子回路でできていました。

音色は、はじめからプリセットされたものはなく、1から音を作らないといけないものでした。

気に入った音ができて残しておきたくてもメモリーはできません。音の雰囲気を覚えておいて、再びツマミを回したりスライダーを上げ下げして、音を作り直す作業が必要でした。

音の作り方は、VCOで音を発振させ、VCFとEGで音色を作り、VCAとEGで音の立ち上がりや消え方を設定する方法です。これは今現在のシンセサイザーでも音色エディットの基本となっています。

大学に入学した時に約3万円でシンセサイザーのキットを秋葉原で買いました。プリント基板にトランジスタやコンデンサなどを半田付けし、ようやく念願のシンセを手に入れました。

そのシンセサイザーのスペックは、2VCO、1VCF、1VCA、2EG、1LFOでそこそこの機能を持ったものでした。

VCOが2つあるので厚みのあるストリングスなんかが結構よく表現できました。

でもさすがに安物だったのでVCOの安定性は悪く、音楽に使用する時は1時間位電源を入れておかなければなりませんでした。それに、標準の『ド』の音は定義されていないので、VCOのつまみを回して『ド』の音に合わせるチューニングが必要でした。

音を作ることはできても、単音しか鳴らせないので曲を作る場合は多重録音が必要でした。

今でこそマルチトラックレコーディングは当たり前ですが、当時(1980年頃)のマルチトラックレコーダーはオープンリールテープデッキを使用したものが中心で、8chのもので100万円位の値段がしてました。

もちろん僕はそんなものを買えるはずはなく、2台のラジカセを使ってダビングを繰り返しながら1パートずつ多重録音をしてました。

ダビングを繰り返した曲の音質は悪くなるわけです。特に高音は減衰しノイズは増えます。

でも、それなりにおもしろかったのを覚えています。まさにアバンギャルドな世界です。

当時のシンセサイザーは、音程がCV,音の鳴る長さがGATEでコントロールされており、この2つのパラメーターを順繰りに送り出す装置であるアナログシーケンサーがありましたが、当時は結構高価でした。

多重録音をしないですむようになったのは、音源のマルチティンバー化(1台で複数のパートを演奏することができる)とMIDIとデジタルシーケンサーのおかげです。

1985年あたりから、コンピュータを使ってMIDI音源を鳴らすことが一般的になってきたんじゃないかと思います。パソコンのメモリーが圧倒的に増えたことや演算の高速化のおかげで、現在のスタジオワークは、パソコンに音源波形を取り込んだソフトウエアシンセサイザーが中心ですね。キーボードが必要な場合はUSB経由で直接パソコンに接続できるシンセサイザーがほとんどです。

現在ではオーディオ信号をそのまま記録するソフトウエアが主流となっていて、MIDIデータを扱う必要さえなくなっているのが現状です。いや〜隔世の感ですね。CV,GATEはもちろん、MIDIを知らない世代が多くなってきたのではないでしょうか。




デジタルピアノ

  ・KORG コンサート5000

  ・CASIO Privia PX-120



シンセサイザー

・自作シンセWave Kit:

モノフォニック。2VCO、1VCF、1VCA、2EG、1LFO。もちろんMIDIなし。CVは1オクターブで1V。ローランドのシステムと一緒。外付けでキーボードをつけていた。VCFからVCAに音を送るレベルをHOLDつまみで自由にコントロールできる。VCAのところで音を歪ませることができるのでピンクノイズを使って爆発音が作りやすかった。これに、フェーザーやフランジャーをかけると核心のジェットサウンドになる。この自作シンセのVCFはフィルターの切れが良くなかった。たしか、LPFではなくてBPFだったんじゃないかな?それに、この僕が買ったキット、何とLFO基盤が無くて、自作の基盤で作ったのを覚えている。幸いこのキットには、オペアンプやトランジスタなど部品は余る程付いていたから困らなかった。今でも制作解説書はとってある。このシンセ、EGが、ADSRとARなんですよね。嬉しい事にARの逆相でVCOとVCFにモジュレーションをかけることが出来るんですよね。このARの逆相っていうのが、シブイと思いませんか〜?そうでもないか〜。いつか、時間のある時に、立派なケースに入れ直したいと思っているんだけど、なかなか・・・。

・ヤマハCS-30:

モノフォニック、8ステップアナログシーケンサ付き。2系統のVCO-VCF-VCA+3EG+1LFO。MIDIなし。VCOの安定性は結構よかった。さすがヤマハ。CVとGATEはついていたが、ローランドとの互換性はなかった。ヤマハのVCFは発振させられないので、VCFを発振器にしてサイン波をつくってVCOの代わりとして使う技が使えなかった。ちなみにこのシンセ、壊れていてLFOの波形のサイン波が出ないので、矩形波でモジュレーションをかけている。だから、ちょっとした、ビブラートならおかしくないんだけど、深くかけると救急車のサイレンみたいになっちゃうんだよね。友人よりゆずってもらった。

・ローランドJUNO-6:

6音ポリ。名器JUNO-106の原型。自動アルペジオ装置付き。MIDIなし。けっこう良い音がする。VCOはDCOとなって低周波発振器はデジタルになり安定性が増した。DCOに1オクターブ低い音をmixすることで、太い音を作ることが可能。まさにこれがJUNOシリーズ肝といってもよい。ハイパスフィルターもついていた。DCOのためか、ポルタメントがなくなっていた。付属のコーラスは個人的には好感。MIDIが付いてないのがちょっと残念だけど、まあ、いいっか〜。中古品。

・ヤマハTX-81Z:
4オペレーターのFM音源シンセモジュール。FM音源らしいクリアな音が魅力。エディットが大変。たしか16音ポリ。リバーブやコーラスなどはない。そう言えばDX-7もそうだった。でもDX-7とちがうのはOUTが2つある。コーラス的な音は、並列アルゴリズムでデチューンをかけてステレオで聞くとコーラス的に聞こえた。そう言えばこんな苦し紛れな事をしていたな〜。

・ローランドD-110:
マルチティンバーのLA音源シンセモジュール。ざらざらした音が特徴的。名器D-550の廉価版、というより、はじめてマルチティンバー機能を持つLA音源シンセサイザーの位置づけ。e-pro1という98用音色エディターがある。ROM内に持っているPCMサウンドとアナログシンセモジュールを重ねて音を作る。特徴あるソロパートの音色を作ることができる。音色エディターなしで、パネルだけで音色をつくるのは、とても大変。山下達郎などのプロミュージシャンも使っていたという隠れた名器。

・ローランドRA-50:

LA音源使用のリアルタイムアレンジャー。MIDI接続したキーボードでコードを押さえると自動的に伴奏をつけてくれる。CM-32と同じGM以前の標準音色配列を持っていた。カードでスタイルを増やせる。ユーロビートとスタンダードというカードを買って遊んでいた。パソコン通信でダウンロードしたMIDIファイルを鳴らす音源としても使えた。クラシックピアノから入った僕はこれでコードを勉強した。

・ローランドW-30:

サンプラー機能がついたワークステーション。一台でサンプラー、シーケンサー、MIDIキーボードとして使える。当時でもSCSIインターフェースを持ち、HDDやCD-ROMなどがつなげた。JUNO-6の音をサンプリングしてMIDIで鳴らすと美味。付属のピアノの音や生ギターの音の良さに感動したのを覚えている。サンプリング周波数は22k位かな。スタジオワーク用の機種らしく、コーラスやディレイなどのエフェクターは内臓されていない。OUTが8つでチャンネルごとにモノラル出力できるようになっている。リズムセクションのサンプル音色もあるが、これもモノラル出力なのでドラムは録音には使えない。オマケなのかも?

・ローランドSC-33:

名器SC-55の廉価版。というかコンセプトがちがっていた。SC-55がラックタイプだったのに対し弁当箱スタイル。前面ボタンで音色を選ぶタイプでライブで重宝するように作られている。GM、GSの標準的な音が再生できた。音色数はまあまあで(300〜400音色くらい)曲作りの中心マシンとして使った。音質は結構丸い感じ。パソコン通信でダウンロードしたMIDIファイルを鳴らして遊んだ。音色エディットはこれだけでは基本的に無理。

・ヤマハQY-22:
VHSサイズのシーケンサ付きGM音源。スタイル演奏ができる電池駆動のシンセ。スタイルは100ありおもしろい物も多い。この大きさでGM準拠。リバーブやコーラスはなく、スタイル演奏で結構よく聞こえるのは、音色自体にリバーブやコーラスがかかっているのだろうか?

・ローランドSCP-55:
ノートパソコンのPCカードスロットにさす音源カード。SC-55と同等のGS音源。リブレット20はサウンド機能がなかったので、これをさすと音が出てPCM録音ができた。動作も軽かった。WINDOWS 3.1でも使える、というより、WINDOWS 3.1時代のカードでWIN95でも使えるといったほうが良い。マニュアルはWINDOWS 3.1で書いてあった。それにしてもパワーブックで使える音源カードってないな〜。

・ヤマハPCC-10XG:
ノートパソコンのPCカードスロットにさす音源カード。XG音源。エフェクトが豊富でMUシリーズとある程度互換あり。動作は結構重い。非力なマシンだと辛い。特にXGワークスを使って音色エディット情報やエフェクト情報をちりばめると重たくなって曲がもたつくことがある。音質は結構良かった気がする。

・ヤマハMU-100:

かつてローランドのSC-88proと双璧をなすヤマハの主力音源。2000年末に29800円で購入。XGワークスでエフェクト処理や音色のエディットが簡単にできるのが便利。SC-88proとよく比較されて、ネットではMU-100のほうが音のヌケが悪いとか良く書かれていないけど、僕は88-proよりエッジの効いた音が出せるんじゃないかと思っていて、結構気に入っている。特に88-proのコーラスの音色は全く使えないが、MU-100のコーラスはW-30に匹敵するキレイな音を聞かせてくれる。

・ローランドSYSTEM-100M:

ローランドの技術の粋を結集して作ったシステムシンセサイザーSYSTEM-700は今の中古市場でもレアでほとんど手に入れることが難しいが、このSYSTEM-100Mは結構中古市場で見かけることがある。VCO,VCF,VCA,EG,LFO,S/H,ring modulater,noise generaterの各モジュールをパッチコードでつないで音作りをする。Dセットが2台あるから、4VCO,4VCF,4VCA,4EG,4LFOのシステムとなっている。MPU-101というMIDI信号をCV,GATEに変換するインターフェースユニットにMIDIキーボードをつなげれば4音のポリフォニックシンセサイザーを構築することが可能だ。もちろん中古品。

・ローランドSK-88Pro:

かつてローランドの主力音源SC-88proにキーボードを付けた音源。中古品。この音源の良いところは、打ち込み用のキーボードとして使えること。それからパネルに3つのノブがあって、VCFのcutoff frequencyとresonance、エンベロープジェネレータのattack,decay,releaseをリアルタイムでコントロールできること。ステージなどでは重宝するノブである。使ってみると、あまり音色は好みじゃないなぁ〜。



手持ちのエフェクター
・ヤマハR-100:
プリセットタイプのリバーブ、エコー、ディレイのプログラムが100ある。音質はあまりよくなかった。リバーブユニットが普及し始めたときの廉価タイプ外部エフェクター。



ラックの上からラインフィルター、zoom1202、zoom9120、TX-81Z、D-110、A-880(MIDIパッチャー)

・ZOOM9120:
アナログ的にエディットできるようにつまみがいくつかついている1Uラックサイズのエフェクター。リバーブが美味。スクラッチやスイープフランジャーもあり多彩なエフェクトが楽しめる。

・ZOOM1202:
2系統のエフェクトを直列や並列につなげる特徴をもつ。send-returnが複数あるミキサーに使用すると2種類のエフェクトとして使えるから、ステレオノイズゲートもできる。




手持ちのミキサーなど
・ヤマハMT4X:

4chのマルチトラックレコーダ。9.5cm/sの倍速と4.8cm/sで録音ができる。4.8cm/sで再生できるので、テープデッキとしても使える。ノイズリダクションはdbx。カセットを使うタイプの最後の機種だったと思う。8chのMT8Xというのもあった。このあと、ヤマハはMDを使うマルチトラックレコーダを出した。

・ローランドM-240

24chのラインミキサー。最近のシンセはステレオ出力が普通なので、複数のシンセをつなぐ場合はミキサーが必要となることが多い。MU-100などDTM用のマシンはステレオ出力がふつう。D-110は6つのOUTがあったしW-30は8つのOUTがある。このミキサーは3系統のエフェクトセンドリターンがあるが、エフェクトのリターンは20〜24chに返すようにしている。ラインミキサーなので、トーンコントロールが無いのがちょっとつらい。でも、雑音の元になるから、いらないかも。

パソコンとの出会いについて

1980年頃のトランジスタ技術などの雑誌にはマイクロコンピュータの作成なんかの記事がでてました。

マイクロプロセッサは8ビットで、キーボードなどはなくトグルスイッチでプログラムを入力する方法だったのではないでしょうか。

実際今のパソコンの形態ができたのは、1980年前半のNECのPC8001とシャープのMZ-80が国産では最初だったと思います。

PC8001はカセットレコーダとテレビをつなげなければ使えないので、大学生の時テレビを持ってなかった僕は、ローンでMZ-80K2を買いました。たしか20万円くらいだったと思います。

あのころのMZ-80K2は、初心者向きのOSであるBASICを付属のカセットからRAMにロードして初めて使えるようになるので、現在のパソコンのようにHDDからWINDOWSやMacOSをロードするのににています。

いろいろとBASICのプログラムを書いたり、雑誌のプログラムをいれたりしてました。

MZ-80K2のスペックは、CPUが8ビットのZ-80、メインメモリは32KB(MBではない!もちろんGBでもない。)だったと思います。

この4年後、NECの8801mk2を購入して、NECマシンに依存しない8ビットOSのCP/Mなんかにもチャレンジしてました。しかし16ビット化の流れは強烈で、EPSONの286LE、98NOTE、PC-9801BX、マッキントッシュLC-520、performa275、PB190CS、東芝Libretto20、COMPAQプレサリオ3060、NECのsimplem、i-Macとパソコンを持ったマニアがたどるお決まりのコースをとりました。

その後パソコンの新品買いの熱もさめて、1万円くらいで買った中古のpentium133MHzのデスクトップとpentium100Mzのノートで主にテキスト処理なんかをやっていました。


が、しかし、またまた、パソコンを買ってしまいました〜。

2007年くらいだったでしょうか、中古でLibretto100が秋葉原で4万円で出てたので、つい、ふらふら〜と触手を伸ばしてしまいました〜。

でも、このLibretto100、結構良かったです〜。小さいながら、画面の横幅はSVGAだし、まあ、一応MMX Pentium166MHzだし。メモリーを64M積んで、Air H”のカードを挿して、モバイルインターネットを楽しんでいました。この当時ケーブルレスでインターネットにつなげるって先進的だったんです〜。今では当たり前ですけど。。

早いうちからパソコンの世界にはまると、こんな無駄使いをしてしまいます。(^ ^;;)

WINDOWS XPが発売されたあとは、パナソニックのLet's note R4や工人舎のSAシリーズ、SKシリーズなどのネットブック系を使用していました。このSKシリーズはシステム手帳に挟むことができて、今でも鞄の中に入れているデバイスです。
XPのサポートが終了して暫くして、WINDOWS10の東芝ダイナブックをアマゾンで4万円で購入して今に至ります。僕としてはXPの方が使いやすいんですけどね〜。