炎症
[えんしょう]


病気の名前には「〜〜炎」という「炎」の字が多くみられますよね。この「炎」という字が意味するものは「炎症」なんです。ではいったい、この炎症とは何の事でしょうか?

炎症とは、生体が何らかの有害な刺激を受けた時に起こる防御反応の事です。有害な刺激としては、細菌やウイルスなどの病原体や、やけどや放射線などの物理的な刺激、酸やアルカリ・薬物などの化学的な刺激、その他アレルギー反応などがあります。
炎症が起こった時に生体が引き起こす反応(炎症反応)としては、局所の発赤・熱感・腫れ・むくみ・痛みがありますが、これらの反応は、有害な刺激から体を防御し、立ち直るための反応でもあるんです。

もしも、有害な刺激が生体に加えられて、体の方が全く反応をしなかったら、傷も良くなりませんし、場合によっては、病原体などに体がやられてしまうことになるでしょう。

ただ、炎症反応が強く出過ぎた場合は、体にとって苦痛になる場合が少なからずあります。その場合は炎症を抑える作用の薬などを使用して、炎症の症状を軽くする必要があるのです。炎症は悪い作用ばかりではないのです。では、どのような順序で炎症が起こり、回復していくのでしょうか?

有害な刺激によって、局所が障害されると、その部分での毛細血管が拡張して、
血管の隙間から血管の外へ血管内の成分がにじみ出します。毛細血管が拡張するので、局所は発赤し、熱っぽく感じます。また、血管内の成分がにじみ出るので、腫れが起こります。

その際に発痛物質が出来て痛みが起こったり、拡張した血管に血栓が詰まったりして血行が悪くなり組織が破壊されたりします。そうすると拡張した血管の隙間から、白血球などが血管外に出て、細菌や傷害された組織を処理します。細菌などが白血球に処理された後は膿として排出されます。

細菌や障害された組織が白血球によって処理されると、そこに組織の修復が起こってきます。毛細血管が新しく出来、新しい組織が作られて炎症の部位は治癒に向かいます。

炎症の程度が激しく、痛みや腫れが強い場合には、炎症を抑える消炎剤が使われる事があります。また、細菌感染が起こっている場合には抗生物質を使用することがあります。膿が外に排出されにくい場合には、切開をして膿を外に出すことで、治癒を促します。


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