ATP
[アデノシン三リン酸]


生体は、生きていくためにエネルギーを獲得しなければなりません。しかし、生体は自らエネルギー生み出す出すことはできません。エネルギーを一つの形から別の形に変えることで、外界の環境からエネルギーを引き出して生命活動を維持しています。

生体を構成している細胞は、高圧や高温・極端なpHの条件下では耐えることができず、穏和な環境のもとでしか活動できません。ですから、生体はエネルギー源として熱を取り入れる事ができず、化学エネルギーの形でエネルギーを吸収・利用しています。

生体が環境からエネルギーを獲得する方法は2つあります。一つは光合成で、日光のエネルギーをクロロフィルが化学エネルギーに変えます。植物はこの方法で自分が利用できるエネルギーを作っています。もう一つは、すでに化学エネルギー(分子の結合エネルギー)を持っている有機化合物(糖や脂肪など)を取り入れ、それを酸化してそのときに発生するエネルギーを利用します。

光合成でも有機化合物を摂取する方法でも、エネルギーへ転換は、リン酸化合物(ATP:アデノシン三リン酸)という分子の形で行われます。ATPの一つのリン酸基を失ってADP(アデノシン二リン酸)になるときにエネルギーを他の分子に渡し、化学反応を進ませ、代謝を遂行します。ADPはATPに再合成され化学エネルギーが蓄えられます。生物はこうしてエネルギー利用を獲得・利用しているのです。



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